白蘭×骸

心配
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「あ・・・骸さん。」

「正一、くん?」

ボーっとしていた骸を呼び止めたのは明るい茶色の髪をもつ眼鏡をかけた青年、入江正一だった

「骸さんこんなところで何してたんですか?」

「そこに咲いている桜が綺麗だったもので・・・」

「桜・・・ですか。」

「綺麗だと思いませんか?風に舞って・・・」

2人の間を暖かい風が流れた
そのせいで風に舞った花びらが正一の頭にのった

「クフフ・・・花びらがのってますよ、とってあげます。」

「あ、ありがとうございます」

「どういたしまして。」

「なんだか・・・骸さんは桜が似合いますね。スゴク綺麗です。」

そうですか?と困ったように照れ笑いをする骸は正一にとってとても刺激が強いものだった

気づいたときには骸の頬にキスをしてしまっていたほど

驚いて声も出ない骸は正一にされるがまま
正気を取り戻した頃には正一の真剣な顔が徐々に近づいてきているところだった

「正一くっ・・・」

「正ちゃんっ!!!」

骸が拒絶する一歩手前に運よく白蘭がそこを通りかかった

「げっ・・・白蘭さん・・・」

殺されるかもしれないと心の底から考えた正一はとりあえず防御くらいはできるように構えた

すると白蘭は一瞬正一を睨んで
骸の腕をとって部屋を出た


「白蘭・・・?白蘭っ!!」

骸が名前を呼びかけると白蘭はくるっと振り返った

「骸くんっ正ちゃんと何してたのっ??!」

「ぃたっ・・・」

白蘭につかまれている腕が痛かったのか骸は少し顔を歪めた

「あ・・・ごめん。」

骸の変化に気づいた白蘭は赤くなってしまった腕を優しく撫でた

「痛かった・・・?」

「大丈夫です・・・・」

「・・・どこにされた?」

白蘭がいった意味が理解できなくて聞き返した

「正ちゃんにどこにキスされたのっ?」

「頬です・・・右の。」

骸は恐る恐る右頬を指差した

「こっちね・・・」

そう呟いてから白蘭はホワイトスペルの制服の袖で骸の右頬をゴシゴシとこすった

そしてその上からひとつキスをおとした

「骸くんは、さ、無用心すぎるんだよ。あれが正ちゃんだったからこれだけですんだけどグロくんやγくんだったら・・・」

「・・・白蘭・・・?」

「〜っとにかくっ!!骸くんを狙ってる人がたくさんいるから
気をつけてよっ?!君が傷つけられるのは辛いから・・・」

「クフフッ白蘭、ありがとうございます。」

「またそんな可愛い顔しちゃって・・・」

「ん?何か言いましたか?」

「なにもー?」

なんだかんだ言ってその笑顔を僕だけの物にしたいだけなんだ・・・きっとね。


END





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