白蘭×骸

精一杯のわがまま
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「・・・骸く〜ん・・?」
「・・・・・。」

ハアッっと白蘭はため息をついた 
(骸くん、さっきからずっと・・・。どうしたんだろ。)

その骸はというと、朝から白蘭の背中に抱きついて動こうとしない。しかもそのままもう2時間くらいは、たっている

「骸くん?僕トイレ行きたいんだけど・・・」
「・・・いったら、いいじゃないですか・・・」
「じゃあ、骸くん離して?」

骸は無言で頭をふっている
白蘭は2回目のため息をついて
困ったように頭をくしゃくしゃした

「・・・ねぇ?骸くんどうしたの?言ってくれないとわからないよ。何かあったの・・・?」

そう尋ねると骸は一瞬ビクッとして不安そうな、泣きそうな
とても悲しい表情で白蘭の顔を見上げた

「む、くろくん・・・?」

「・・・白蘭・・もし、僕が・・・」

そこまで言って骸は一粒の涙を流した  
それを見た白蘭は無意識のうちにむくろをきつく抱きしめていた

「っ!白蘭っ?!!」
「・・・ごめんね。骸くん。」

白蘭は、骸の悲しみに気づかなかった自分をひどく責めた

「っいいんですっ白蘭はなにも悪くないんですっ・・・」

「ううん。こんな、弱ってる骸くんに気づかなかった僕が悪いんだよ。言いづらいなら、何も言わなくていいから・・・」

そういうと、骸は両目からさきほどよりも多くの涙を流した

「骸くん、僕はずっと骸くんから離れないからね?離れて欲しいって言っても離れないから。」

「・・・ありがとう、ございます。白蘭・・・」
そう言って笑った骸の顔はすごく綺麗だった

「・・・・骸くん・・・」

「っっ!!?びゃく・・・っ」
白蘭は骸に深く深くキスをした

「・・っはぁっ・・何するんですか!!」

「ん〜??だって骸くんあまりにも可愛かったから。骸くんも
嬉しかったでしょ?」

骸はかおを真っ赤にしたが図星を突かれたので反抗できなかった

・・・骸くんのわがままって初めてじゃない??かなり可愛かったよっ!・・・もう何があっても離したりなんてしないんだから!覚悟しておきなよ?骸くん!

     END
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