白蘭×骸

子供時代
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「ねぇ、骸くんは子供の時どんな子だった?」

白蘭からのいきなりの質問に骸は困ることなく答えた

「・・・今と、変わらないと思いますよ。あまり、思い出したくないですけどね・・・」

「そうだよね。ごめんね。」
白蘭が申し訳なさそうに言うと

「いいえ。いいんです、それより貴方はどうだったんですか?」
と聞き返した

「僕はねぇ・・・・忘れた!
昔のことは振り返らないタイプだからっ!!」

「・・そうですか。貴方らしいですね・・・」
骸が呆れた様に言うと白蘭は

「ありがとう!」
と笑顔で言った

「別にほめたワケではないんですが・・・・・あ。」

「どうしたの?」
白蘭は不思議そうに尋ねた

「1つだけ、子供のころの事思い出しました・・・」

「なになに?どんなの?」
 
骸は懐かしそうに話しはじめた

「あるファミリーに引き取られた時、初めて僕は優しく頭を撫でてもらいました。
あの時、一瞬心が暖まった気がしました・・・」

話しおえた骸は一息ついた

「ふ〜ん。いい話だねぇ」

その話を聞いた白蘭はなにか思いついたのか手招きをして骸を呼び寄せた

「骸くん、おいで!」

「なんですか?白蘭・・・?」

白蘭は自分の所へやってきた骸の頭をガシガシ撫でた

「ん?・・・こうしたら骸くんの小さい頃のいい思い出がいっぱい、思い出せるかなぁと思って。」

「クフフ・・・ありがとうございます。でも、僕は今とても幸せなのでその必要はありませんよ?過去は振り返らないのでしょう?」
そういった骸はとても綺麗な笑顔だった

「そうだね、今が幸せならそれでいいよね。・・・でも、たまには骸くんの頭撫でさせてくれる?」

「もちろんです。僕は白蘭にふれてもらえるだけで心が暖かくなるんですから、あの時みたいに・・・」



     END

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