ネタ(昔話)
2人:どーもー、「   」です、よろしくお願いしまーす。
上野:どーも、最近昔話にハマってる上野です。
河井:河井です。
さっそくですけど、上野さん。
昔話にハマってるってのはどーゆー事なんですか?
上野:そのまんまの意味ですよ!
河井:え、すいません、なんか。・・・じゃあ例えばどんな話を?
上野:ああ、例えばですか?
そーですね〜。色々あるんですけど・・・。まぁ1番のお気に入りは桃太郎ですね。
河井:桃太郎?ま、有名な話ですよね。昔あるところにおじいさんとおばあさんがいて、おばあさんが川へ洗濯に行くと川上から大きな桃が流れて来たのでおばあさんはその桃を拾って帰りました。さぁその桃を食べようと包丁で割ってみたところ、なんと!なかから子供が出てきたのです。2人はその子供を桃太郎と名づけ大切に育てました。すくすくと育った桃太郎は鬼が島に鬼退治に行き、仲間の猿・犬・キジと共に鬼を退治して宝物を沢山村に持ち帰りましたとさ。めでたしめでたし。
上野:あ〜ちゃうなぁ。
河井:ちゃう?合うてると思うねんけどな〜。
上野:いや、僕の話とちゃうんですよ。
河井:お前の話?
上野:そう。最近僕好きな話をアレンジして、リアルな物語を作ってるんですよ。
河井:リアルな物語?
上野:例えば関西弁で作ってみるとかね?

上野:昔々あるところに結構年いったおじいさんとおばあさんがおりました。
河井:ムッチャ関西弁やん。なんなん「結構年いった」て。え、そーゆー感じなんお前の物語って。
上野:そう。それに非現実的な描写は一切抜きやからな。
河井:非現実的?
上野:例えば「川上から大きな桃が流れてきました」。こんなんありえへんやろ?だって子供が入れるくらい大きい桃やねんで?そんな桃出来たらギネス載るやん。仮にあったとしてその大きな桃が流れるような幅のある川って言うたらそーとーおっきいやん?そんなとこで洗濯なんか絶対無理やから。おばあさん流されてまうからね。
河井:まぁそーやけど。そんなん言うてしもたら夢がなくなるやん。
上野:夢って言いますけどね。
桃太郎の原作だって夢ないですよ?
河井:どこがよ。
上野:だって鬼が島に鬼退治行く言うてんのに持たして貰えたんがきびだんごやで?!家庭が貧乏なんが見え見えやんか。
河井:しゃーないやんか!昔の話やねんから。
上野:ま、他にも色々引っかかるとこがあるんで、1回通して話します。
河井:あ、あなたが?アレンジした奴を?
上野:はい。じゃあ聞いててくださいよ。

上野:昔々あるところに結構年いったおじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山に芝刈り行って、おばあさんは淀川に洗濯に行きます。
河井:淀川行くの?!ホンマに現実的やな。ってか淀川なんかで洗濯してたら捕まんで。
上野:おばあさんがいつものように淀川で洗濯をしていると、川上から、「子供が1人入りそうなぐらいの」桃が1つ流れてきました。
河井:もう言うてもーてるやん。「子供1人入りそうな」って。
上野:おばあさんは「ムッチャでっかいやん、うっわなにこれ。あの人に見せたらなアカンやん。いや〜それにしてもホンマに立派やな〜。へぇ〜。」と言いながら川に入っていきました。
河井:うわ、大阪のおばちゃんのノリやん。絶対「いや〜」とか「へぇ〜」とか言うねんで。
上野:おばあさんは何遍も溺れそうになりながら桃を拾い上げ、家に持って帰りました。カッコ、おばあさんはその後筋肉痛で1週間動けなくなったそうです。カッコ閉じる
河井:カッコとかいらんから。
おばあさんの体の不調とか訴えんでえーし。
上野:おじいさんが家に帰ってくると、おばあさんは早速包丁を取り出しました。
「アンタっ。今日桃拾てきてん。ほらコレ、おっきーやろ?
これでしばらく食べていけるな〜」(田中家は貧乏なのであった)
河井:ちょちょちょ、待って?
その貧乏アピールいる?しかも何そのちびまる子ちゃんのナレーターみたいなん。それから田中家ってなんなん?苗字とかあるん?
上野:え、知らんかったん?桃太郎は本名田中桃太郎やで?ちなみに田中家はかつて大富豪やってんけど、ある1人の社員に裏切られて自己破産に追い込まれてん。
河井:リアルすぎひん?!なんかただの可哀想な一家の話になってるやんか。
上野:おばあさんが桃を切ってみると―
河井:中から元気な男の子やな?
上野:中から大きな鍋が!
河井:なんで?!え、なんでなん!
上野:・・・何がなんで?なんですか?
河井:いやいやいや。なんで桃の中に鍋入ってるん?って事。普通はそこで
上野:元気な男の子やで?
河井:やろ?だからなんで
上野:だから僕最初に言うたやないですか。リアルな物語って。桃包丁で割ってるんですよ?そんなん中の男の子えげつないことになってるやないですか。
河井:あ゛ーッ!気持ち悪い事言うなって!そこはなんかあるやろ。こう奇跡的に避けてたとか。
上野:無理ですって。アナタ昔話の本の挿絵に載ってるこのシーンのおばあさん見たことないんですか?
河井:なんで?普通に桃切ってるやん。
上野:ちゃうちゃう!あのおばあさん桃一刀両断やで?スパーッンって!
河井:そんなん言い出したら物語進めへんやないかァッ!!
上野:鍋から出てきたのは元気な男の子でした。
河井:ぉい、無視すんなって。
上野:子供のなかった2人はえらく喜んで、男の子に桃太郎と言う名前を付け、大層可愛がりました。
河井:まぁそうですよ。
上野:すくすく育っていった桃太郎は、ある日2人に言いました。
河井:あ、おじいさんおばあさん僕は村を荒らす悪い鬼達を退治しに行ってきます。って奴やね?
上野:おじいさんおばあさん・・・頼むっ!10万貸してくれ!
おじいさん)桃太郎、またバイトを辞めたのかい?
おばあさん)もう家にそんな余裕は
河井:待て待て待て待てッ!!
上野:はい?
河井:はい?やないよ。え?桃太郎ただのニートやん?
上野:今の世の中なかなか仕事なんてないねんて。
河井:そんなん知らん!ちゃんとして?桃太郎は鬼が島に鬼退治に行くの。
上野:おじいさんおばあさん僕は鬼退治に行きます!行かせてください!!
おじいさん)そこまで言うなら・・・ばあさん、きびだんごを作ってやりなさい。
桃太郎)チッ、だんごかよ。
河井:おいっ!舌打ちすんな。
上野:では、言って参ります!
河井:やっと出発したか。もうここまでで原稿用紙結構使うで。
上野:桃太郎が道を歩いていると、犬が近寄ってきていいました。
犬)そこの方。どこへ行かれるのですか?
桃太郎)鬼が島へ鬼退治に行くのです。
犬)そうですか。じゃぁ頑張ってください。と言いたい所なんですが、ここ2,3日何も食べてなくって死にそうなんです。
そのきびだんごをくれるならお供しましょう。
河井:犬饒舌やな。
ぐいぐい喋ってくるやん。
上野:こうして犬がお供に付きました。またしばらく行くと今度は猿が近づいてきました。
猿)ちょっとそこの兄ちゃん!
河井:え、ガラ悪!
上野:どこ行くねや?それ〜きびだんごか?オッちゃんに分けてくれへんかなぁ。そしたら付いてったるから。
・・・こうして猿が仲間になりました。
河井:・・・・・。
上野:またしばらく行くと、今度はキジが飛んできていいました。
キジ)あ、おいしそうなきびだんごやな〜・・・(チラッ)欲しいな〜(チラッ)くれたら付いて行くねんけどな〜(チラッ)
河井:チラチラうっとーしーなァッ!!胡散臭いねんそいつ!
上野:面倒なので仲間にしました。
河井:もうなんでもえーわ。
上野:やっとのこと鬼が島に着いた一行は、鬼に戦いを挑みました。
桃太郎)鬼ッ!村のみんなから奪った宝物を返すんだ!
河井:お、なんかいい感じにヒーローじゃないですか。
上野:へへへ
河井:照れんな。
上野:あまりに強い桃太郎一行に、鬼達は遂に降参しました。
河井:やった!
上野:しかし桃太郎は返して貰った宝物を持って、行方が分からなくなりました。めでたしめでたし。
河井:ぉーいっ!なんでトンズラしてんッ?!
上野:言うたでしょ?リアルなんてそんなもんなんですよ。
河井:もーえーわっ!
どーも、ありがとうございました。


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